「クリエイティブ・コード・サロン」とは

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はじめまして。初投稿です。

このブログは滋賀県栗東市にある「クリエイティブ・コード・サロン」という、プログラミング教室の公式ブログです。2016年4月5日(大安です)に始まりました。私は主宰者で講師の美濃部幸郎(みのべゆきお)と申します。今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。

このブログでは、いろんなお知らせはもちろんのこと、当サロンで教える「scratch」「processing」「openFrameworks」を中心に、HTML・CSSやJavaScriptといったwebテクノロジーまで含めたプログラミングの情報や、日々僕が感じたことを書いていこうと思っています。また、サロンの名前になっている「クリエイティブ・コーディング」やそれと関係の深い「ジェネラティヴ・アート」についても書いていこうと思っています。

「公式」ですので、基本的に真面目モードで書きますが、いつもそれですと読む方も書く方も疲れてしまいます。硬軟混じりますが、お付き合いのほど、よろしくお願いいたします。

今日は最初ですので、「クリエイティブ・コード・サロン」を設立した目的についてです。スーパー真面目モードです。

クリエイティブ・コード?

クリエイティブ・コード・サロンでは、プログラミングで何か新しくて楽しいものを作る人を支援するサービスを提供していこうと思っています。キーワードはアート+テクノロジー。アートだけでもなく、テクノロジーだけでない、2つが組み合わさってできる「新しい何か」を求めている人をサポートしていきます。クリエイティブ・コードというネーミングは、アート+テクノロジーによる創作の世界で使われる言葉に由来しています。少し聞き慣れない言葉かもしれませんが、クリエイティブ・コード、あるいはクリエイティブ・コーディングとは、デジタル・テクノロジー、特にプログラミングによるコンピュータの計算能力によって、創造的な表現=新しいアートを生みだすある種の「運動」です(このcreative codingについては、1回の記事では書けないので、また書きたいと思います)。

「アート」をベースにしたプログラミング教育

今のプログラミング教育に一番欠けていること、それは「アート」だと思っています。プログラミング教育に一番必要なのは、プログラミングのスキルではなくて、自分で考えたアイデアを自由に表現すること、だと考えています。

ここ数年、特にこどもを対象にしたプログラミング教室が氾濫してきています。そうした教育サービス産業が、一律に判を押したように挙げる、なぜプログラミング教育がいま必要なのか、その理由が、ITエンジニアの不足です。こんなにITテクノロジーが重要な世紀になったのに、将来的には数十万人単位でエンジニアが不足する、だから今のこどもにはプログラミング教育が必要だ、そういう論理です。

この論理、少しおかしくはないでしょうか?今までだって、少なくとも大学・専門学校や資格取得のためのスクール、場合によってはもっと低年齢の学校など、プログラミングを習う場所はたくさんあったのですから。とすれば、問題はプログラミング教育の時間的な「量」ではなくて、教育の「質」だと思います。

デジタル・テクノロジー、情報テクノロジーの最大の強みは、個人が表現する自由を広げてくれることだったのではないでしょうか?それは現在のインターネットやそれを支えるプログラミング技術が、個人の考えを外に広く伝えることの最初のハードルをグンっと下げていることから明らかだと思います。だから問題は、私たちひとりひとりがデジタル・テクノロジーが与えてくれた表現する自由を最大限に活かせているのか、プログラミング教育は個人の自由な表現の可能性を最大限に育ててきたのかどうか、ということだと思います。

僕がこれからのプログラミング教育には「アート」が重要だと考えるのは、アートは個人の自由な表現から生まれるものだからです。「アート」という言葉に少し抵抗がある方もいるかもしれません。それは「アート」という言葉に、社会のある特殊な階級や趣味の人間だけが所有できるもの、という2次的な意味がつけられてしまっているからだと思います。ここでいう「アート」はそういうものではありません。たとえ周りと違っていても自分はこう思うということを表現すること。もっと人間の初源的な欲求に従った行為を指しています。

「アート」をベースにすることで、デジタル・テクノロジーの本来のパワーを使って、個人の自由な表現活動を支援していくこと。それがクリエイティブ・コード・サロンのプログラミング教育の特色です。

サロン-自由な表現を求める場所

ジョルジュ-スーラ-アニエールの水浴

サロンというとみなさんは何を想い出すでしょうか?Googleの検索で「クリエイティブ コード サロン」と入力すると、まず出てくるのはたくさんの美容院の紹介です。それを少したどっていくと、やっとクリエイティブ・コード・サロンのリンクに行き着くのですが、、、。

僕が「サロン」に込めたのは、〝既成の体制に縛られた窮屈な世界から少しでも自由になりたい〟、そう思っている方が集まる場所になって欲しい、そういう想いです。ここでもベースにあるのは、個人の自由な表現を応援したい、そういう気持ちです。

アートの世界でサロンという言葉は2つの正反対の意味を持っているようです-ひとつは、既成の体制に選ばれた作品や作家が集まる場所。もうひとつは、それに抵抗し、新しい表現を求める作品や作家が集まる場所。クリエイティブ・コード・サロンはもちろん後者の側です。僕は印象派の絵画が好きで、中でもジョルジュ・スーラが大好きです。彼の初期の傑作「アニエールの水浴」(1884, 上図)が最初に紹介されたのは、アカデミックな体制側が主催する「サロン パリ」展に対抗して開かれた「アンデパンダン展」(Salon des Indépendants)でした。それに影響されています。

ただ、美容院をイメージされたとしてもまんざら悪いことではないと思っています。綺麗になった自分を鏡で見たり、マッサージをしてもらって気持ちよくなったり。美容院に来る前と比べて、少し軽く、少し違う自分に出会えた時の感じ。新しいプログラミングの方法に挑戦して、自分の頭の中や作品が、サロンに来る前と少し変わって、新しい自分、少し自由な自分に出会えるならば、それは美容院と同じなのかも知れません。


こんなことを考えて始めました、クリエイティブ・コード・サロンです。もしも興味を抱かれた方、ぜひホームページも見て下さい!

ではでは。